ProTranslator Neo

3つのProが実現する革新的翻訳プラットフォーム

サービス概要

ProTranslator Neoは、その名称に含まれる「Pro」という接頭辞が、統合されている3つの革新的サービス「LLMTransPro」、「PostEditPro™」と「TransCheckPro」の接尾辞「Pro」と意図的に関連付けられています。この命名は、プロフェッショナルな翻訳品質を実現するための包括的なアプローチを象徴しています。

3つのPro画面

これらの3つのPro機能が有機的に連携することで、翻訳の準備段階から最終品質チェックまで、翻訳プロセス全体を最適化します。「Neo」という名称は、このシステムがもたらす革新性を表現しています。

3つの核となる革新技術

1. LLMTransPro - 革新的なNMT参照LLM翻訳技術

LLMTransProは、NMT(Neural Machine Translation)の出力を参照してLLM(Large Language Model)翻訳を行う革新的な技術です。特許・商標出願中のこの技術は、NMTの形式の適切性と正確性およびLLMの読みやすさと自然さを組み合わせ、最高レベルの翻訳品質を実現します。

3ステッププロセス:

  1. ドメイン・サブドメイン・文書形式の特定 - 原文全文をあらかじめLLMに読ませ、文書のドメイン(主題分野)、サブドメイン(専門分野)、文書形式(特許、論文、マニュアルなど)を特定
  2. NMT翻訳の実行 - Neural Machine Translationを用いて原文の翻訳を行い、基本となるNMT訳を取得
  3. LLMによる高度な翻訳生成 - 特定されたドメイン情報とNMT訳を参照した上で、LLMが最終的な翻訳を実施し、同時に指定された用語ベースによる訳語統制を実行

主な効果:

  • 形式の適切性の向上 - 特許文書特有の構造やフォーマットの維持率が95%以上に向上
  • 用語の一貫性と適切性の確保 - 専門用語の翻訳における一貫性が大幅に改善
  • 読みやすさと自然な表現の実現 - 適切な冠詞使用、明確な節の区分けなど、読みやすい翻訳を実現
  • 原文の意図の正確な伝達 - 修飾関係や参照関係を明確にし、技術的内容を正確に伝達

2. TransCheckPro - 複数観点評価と用語統一機能を備えたAI翻訳品質評価システム

TransCheckProは、ユーザーが指定した複数の品質評価観点で翻訳の品質を詳細に分析し、低品質と判定されたセグメントに対して修正訳を提案する革新的なシステムです。複数セグメントを一括処理することで処理効率を大幅に向上させながら、翻訳の細部にわたる品質問題を検出します。

多段階プロセス:

  1. 原文のセグメント分割とXLIFF生成 - 原文を翻訳支援ツールでセグメント単位に分割
  2. 機械翻訳の実行 - XLIFFから原文タグ部を抽出し機械翻訳を実施
  3. 複数セグメント一括での品質評価 - 複数セグメント(5〜10)単位で一括評価し、最大7観点の品質評価を実施
  4. 修正訳の提案とタームベースの生成 - 問題セグメントの修正訳提案と専門用語タームベースの自動生成
  5. 評価結果の可視化と用語統一 - 品質評価表の作成と用語訳揺れの統一インターフェース提供

主な効果:

  • 多角的な品質評価 - 最大7つの評価観点からの詳細分析による問題点の正確な特定
  • カスタマイズ可能な評価基準 - 翻訳会社や業界特有の品質管理基準に適応可能
  • セグメント間の用語一貫性向上 - 同じ原語に対する異なる訳語(訳揺れ)を98%の精度で自動検出
  • 評価と修正の工数削減 - 評価・修正作業の時間が従来の約6分の1に短縮

3. PostEditPro™ - LLMを活用した自動ポストエディットソリューション

PostEditPro™は、機械翻訳(MT)の出力を自動的に改善し、人間の翻訳者によるポストエディット作業を大幅に軽減する革新的なソリューションです。大規模言語モデル(LLM)のインテリジェンスを活用し、NMTの課題を効率的に解決します。

機械翻訳の課題とPostEditPro™による解決:

機械翻訳の課題 PostEditPro™による解決
未知語の処理が不十分 未知語自動検出と適切な訳語候補の提示
原文にない表現の追加(湧き出し) 湧き出しの自動検知と修正
訳抜けが発生 訳抜けの自動補完
数字や空白挿入などの誤記 数字や記号の正確な変換
一貫した用語使用の欠如 タームベースに基づく用語統制の自動化
インラインタグの誤処理 インラインタグの適切な処理
人手によるポストエディットが必須 ポストエディット作業の90%以上を自動化

主な機能:

  • 未知語対応 - 専門用語の適切な訳出を支援
  • 湧き出し修正 - 原文に忠実な訳文生成
  • 訳抜け補完 - 省略された部分の自動補完
  • 用語統制 - 一貫した用語翻訳の実現
  • 文体スタイル指定 - 敬体・常体など文書全体のスタイル統一
  • インラインタグ管理 - XMLやHTMLタグの適切な処理

実証された効果:
欧州特許公報の翻訳において、未知語、スペース欠損、誤訳、湧き出し、インラインタグ不正などの問題を94%削減することに成功。

業界最高水準のセキュリティ

ProTranslator Neoは、ISO27001/27017認証取得のサービスです。このサービスは、国内の自社運用データセンターで運用。特許出願書や医薬申請文書などの機密性の高い翻訳も安心してご利用いただけます。自社データセンターの自社サーバーによる越境リスクのないシステム構成です。

特に、NMT翻訳サーバー、LLMシステム、memoQオンプレミス版が同じデータセンター内サーバーで自社運用しているため、機密性の高い特許出願明細書や医薬申請書類のセキュリティを担保できます。クラウドサービスでありながら、データの越境リスクがありません。

競合サービスとのセキュリティ比較

セキュリティ機能 ProTranslator Neo A社 B社 C社
ISO27001/27017認証 ✓ (27001のみ) ✓ (27001のみ) ✓ (27001のみ)
国内自社データセンター運用
データ越境リスクの排除 △ (オンプレミス版のみ)
NMT/LLM/CAT同一環境での自社運用
特許・医薬向け機密対策

導入メリット

1
翻訳品質の飛躍的向上

3つのPro機能の連携により、特に特許・医薬・技術文書などの専門分野で飛躍的に高い翻訳品質を実現します。

2
作業時間の大幅削減

従来は人間の翻訳者が行っていたポストエディットや品質チェックの大部分を自動化することで、翻訳プロジェクト全体の所要時間を最大85%削減できます。

3
コスト効率の向上

翻訳作業の効率化と自動化により、特に人手によるポストエディットや品質チェックにかかるコストを大幅に削減します。

4
厳格なセキュリティ

ISO27001/27017認証取得の国内自社データセンターでの運用により、特許出願書や医薬申請文書など、高い機密性が求められる文書の翻訳に最適です。

5
用語の一貫性確保

文書全体で一貫した用語使用を自動的に確保し、翻訳の品質と専門性を向上させます。用語一貫性検出率は98%に達します。

まとめ:ProTranslator Neoの革新性

ProTranslator Neoは、3つの革新的な「Pro」機能を有機的に連携させることで、翻訳の準備段階から最終品質チェックまで、翻訳プロセス全体を最適化する次世代の包括的翻訳ソリューションです。

  1. LLMTransPro - NMTとLLMの長所を融合した革新的翻訳技術
  2. PostEditPro™ - 機械翻訳の出力を自動改善するLLM活用のポストエディットソリューション
  3. TransCheckPro - 複数観点からの品質評価と用語一貫性確保を実現する評価・修正技術

さらに、国内自社データセンターでの運用により、機密性の高い文書も安心して翻訳できる高度なセキュリティを確保しています。

ProTranslator Neoは、特許・医薬・技術文書など専門性の高い分野での翻訳に特に適した、革新的かつ包括的な翻訳ソリューションです。